第３５回スプリンターズＳ観戦記

　第３５回スプリンターズＳは単勝４番人気だったトロットスターが、２４ｋｇ増による太め残りの心配をよそに直線内から鋭く脚を伸ばし優勝、春秋のスプリントＧ１連勝を果たしました。　以下着順です。

　　第３５回スプリンターズＳ（ＧI、中山芝１２００Ｍ、３歳以上、定量、国際、指定、良）全着順

着順 枠 馬番 馬名 馬齢 斤量 騎手 所属厩舎 勝ち時計・着差
１着 ［４］ ４ トロットスター 牡５ ５７ 蛯名 中野栄 １分７秒０（レコード）
２着 ［２］ ２ メジロダーリング 牝５ ５５ 田中勝 大久保洋 クビ
３着 ［７］ ９ ダイタクヤマト 牡７ ５７ 江田照 石坂 ハナ
４着 ［６］ ７ シンボリスウォード 牡６ ５７ 後藤 藤沢和 1/2馬身
５着 ［３］ ３ ジョンカラノテガミ 牡６ ５７ 佐藤哲 阿部 アタマ
６着 ［１］ １ ビハインドザマスク 牝５ ５５ 福永 北橋 クビ
７着 ［７］ １０ トキオパーフェクト 牡６ ５７ 木幡 古賀 クビ
８着 ［６］ ８ ブレイクタイム 牡４ ５７ 松永幹 山本 3/4馬身
９着 ［８］ １２ フィールドスパート 牡３ ５５ 藤田 山内 1/2馬身
１０着 ［５］ ６ ゼンノエルシド 牡４ ５７ 横山典 藤沢和 ハナ
１１着 ［５］ ５ ユーワファルコン 牡４ ５７ 柴田善 堀井 1/2馬身
１２着 ［８］ １１ テネシーガール 牝４ ５５ 山田和 坪正 ４馬身

　

配当

単勝 ４ ８１０円
複勝 ４ ２７０円
…… ２ ２００円
…… ９ １２０円
枠番連勝 ［２］− ［４］ ２９５０円
馬番連勝 ２−４ ３０００円
ワイド ２−４ １０３０円
…… ４−９ ５１０円
…… ２−９ ３９０円

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　さあ、いよいよ秋のＧIシリーズの開幕である。　手始めが、このスプリンターズＳだったのだ！　この日はちょっと家を出る時刻を間違えてしまって焦った（爆）　武蔵野線回りで現地に。　到着はもう３時近かったかな。　やべ〜〜〜もう準メーンまで終わってるし〜！（−−；；

　まず、その準メーンの勝ちタイムに注目・・・って、はい？？？　あ、ちなみにこの日の準メーンは古馬の１０００万下クラスの条件戦で芝１２００Ｍだったのだ。　つまり、コースと距離はスプリンターズＳと全く同じだったってわけ！　で、そのタイムに驚いたわけ。　何と、このクラスで１分７秒台の半ばを計時してた（＾−＾；；）　これは・・・本番は６秒台か？

　その後あわててパドックへ。　とりあえずトロットスターが太そうに見えたってのが印象に残ったぐらいかな。　そう、確かに太く見えたんだけどな・・・（爆）　本当は他の馬もじっくり見たかったんだけど、あんま時間もなかったんのさ（＾−＾；）　そんで、馬券を購入。　それにしてもひさしぶりだったなぁ、総流しの馬券買うのは（笑）

　やがて定刻の３時３５分。今年の秋最初のＧ１ファンファーレが鳴り響く。　ゲート入りもやがて終わり、いざスタート！　おぉ・・・一番スタートがいいのがダイタクヤマトだったな。　内のメジロダーリングもまずまずだったかな。　っていうかスンナリ先頭に立ってたし！　ユーワファルコン、ついていけてないし（＾−＾；）　さて、今回の我が本命、シンボリスウォードはっていうと・・・うっ、ちょっと後ろ過ぎやしないか？　中団の後ろの方だった。　切れる脚はないっていうのに大丈夫かなぁ。ま、３着までに入ればいいんだけどさ（笑）

　レースはというと・・・早い！　前半６００Ｍは予想通り３２秒台だったし（実際には３２秒５）。　ダーリングについていけないユーワファルコンが脱落していく。我がシンボリスウォードは中団まで進出。　そして・・・おぉ、いよいよダイタクが４コーナーから上がっていく構え。満を持してかな？？？

　そして最後の直線・・・早いペースでバテるかと思ったダーリングだが・・・粘る粘る。　あちゃ〜まいったなぁ・・・ここまでの粘り腰があるとはちょっと計算外だったなぁ。　でも、そんなことはどうでもいい。シンボリスウォードも３着争いに加わってきそうな勢いだったし！　行けそこだ！！　（ビュンッ！）　は、はい？　何か内側から凄い切れ味で伸びる馬がいるんですけど（爆）　そう・・・これこそ、ぺんたを含め多くの人が「調子いまいちでは？」と思っていたトロットスターだったのだ。　トロットは、ダーリングとそれに襲いかかるダイタクを横に見ながら、あっという間に最内からその２頭を交わして先頭でゴール。　勝ち時計は・・・１分７秒フラット、レコードタイムです（汗）　いやぁ、高松宮記念はやせてたから切れ味は鈍らないと思って本命にできたんだけど、今回は太かったからなあ・・・いや、調子はまだ復調途上だったと思うよ。　でも、それでレコードで勝たれたら・・・脱帽だわ（苦笑）　ちなみに、シンボリスウォードはというと・・・４着。　う〜ん、あと１頭！（笑）　でも人気を考えたら頑張ったほうかな。　

　

　　（上の写真：　スプリンターズＳのゴール前写真！　ボケてしまってすいません（汗）　３着のダイタクヤマトが一番はっきり写ってるなぁ（−−；；）　）

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　７の単・複と、７から馬連・ワイド総流し！　いやぁ、今回は仕方がないよね・・・あと１頭だったし、惜しかったけどね〜（笑）

　

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったトロットスターはこれで２５戦８勝となった。父ダミスター、母カルメンシータ（母の父ワイズカウンセラー）という血統。　これまでの主な勝ち鞍は２０００年ＣＢＣ賞（ＧII）、２００１年高松宮記念（ＧＩ）、シルクロードS（ＧIII）。　同一年度の春秋のスプリントＧIを連勝したのは、１９９６年のフラワーパーク以来２頭目。　ちなみに、この日トロットスターは前走比２４ｋｇ増だった。これは過去のＧＩ制覇を達成した馬の中では最も大きい増え幅である。　この日の勝ちタイム１分７秒０は、１９９４年サクラバクシンオーが出した１分７秒１をコンマ１秒上回るコースレコードである。　騎乗した蛯名正義騎手は今年の高松宮記念をやはりトロットスターで制覇して以来のＧＩ勝ちで通算８勝目。　管理した中野栄治調教師も、調教師としてはやはり今年の高松宮記念以来のＧI２勝目

　（上：　スプリンターズＳでスプリントＧI連覇を達成したトロットスター号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えた蛯名正義騎手。秋のＧＩシリーズを幸先良く勝利で飾り、言葉の端々に今後の大レースに向けての更なる意気込みがうかがえた）