第１２４回天皇賞（秋）観戦記

　第１２４回天皇賞（秋）は、単勝４番人気だったアグネスデジタルが重馬場を大外から末脚を炸裂させ、ゴール前でテイエムオペラオーを差し切って優勝しました。　以下着順です。

　　第１２４回天皇賞（秋）（ＧI、東京芝２０００Ｍ、３歳以上牡・牝馬、定量、指定、重）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　この日は朝からあいにくの雨。　しかも結構雨足が強かったね。　少なくても、この雨では本番は良馬場ではできないだろう。　良くて稍重でとどまるかどうか。　恐らく重馬場にまで悪化するのではないだろうか。

　東京競馬場には大体２時２０分頃に到着。　ちょうど第９レースが終了したところ。　この時点ではまだ「稍重」の発表だった。　勝ち時計は・・・古馬１０００万下の芝２０００Ｍ戦で２分１秒５。　２秒近くは余計にかかるぐらいの馬場ということかな、この時点では。　しかし、その後すぐに馬場が「重」になったというアナウンスが流れた。　重になったということは・・・やはりあの馬に運が向いているのだろうか？？

　やがて３時。　パドックに移動して写真を撮る。　ステイゴールドもまずまずの状態なのかな。　ただ、遠かったってのもあるし傘も邪魔になってて良く見えなかったっていうのが正直なところ。　その後すぐ馬券を購入。今回は、ステイゴールドの単と、馬連とワイドの流し馬券を購入することにした。　

　レース直前まで強めに振っていた雨が、何故かレースの時にはすごく小降りになった。　おかげで傘を差さないでも済みそうだ。やがて定刻の３時３５分となり、ファンファーレが鳴り響き各馬のゲートインが始まった。　この時点で馬場は「重」。　２分１秒台、あるいは２秒台の決着か。

　レーススタート・・・あ、１頭出遅れてるな・・・ってか！何か見覚えのある勝負服の馬が出遅れてるじゃん！　そう・・・その馬こそ、逃げ宣言をしていたサイレントハンター。　おいおい展開予想が根底から覆されちゃうじゃん・・・。　ってかさ、何かメイショウドトウが逃げてテイエムオペラオーとステイゴールドが続いてるし！　もう・・・ドトウが逃げてる段階で・・・超スローになりそう。　

　前半の１０００Ｍは・・・６２秒ぐらいかあ、超ではないもののスローだよなぁ（実際には６２秒２）。　で、３コーナーあたりからトレジャーとジョウテンブレーヴが掛かっていった。　このペースだとそうなる馬も出てくるよなあ。　でもそんな中、テイエムオペラオーとステイゴールドは自分のペースを何とか保ってたね。　このあたりはさすがだ。

　やがて４コーナーを曲がって直線。　我が本命のステイゴールドは内に入ったぞ？　さあそこから伸びてこい！！　・・・って思ったんだけど、全然伸びてこないじゃん！（どうやら内側にモタれてほとんど追えなかったみたいだけど）　逃げるハメになってしまったメイショウドトウも直線の半ばでは一杯になってたな。　でも、テイエムオペラオーはさすがにこのような重馬場が得意ということもあってか切れ味鋭く馬群から抜け出してきたぞ？　やっぱり重馬場のレースはオペラオーのものか？？

　そんなぺんたが・・・大外から一気に伸びてくる１頭の馬の存在に気づいたのは、残り２００Ｍを過ぎたところだった。　（それまではステイゴールドしか見てなかったからね〜（笑））　その馬は、重馬場をまるで苦にしないといわんばかりの切れ味鋭い末脚で、一瞬のうちに王者オペラオーを差し切ってしまった。　見慣れた「アグネス軍団」の勝負服。　その馬こそが、優勝したアグネスデジタルだった。　どうやら道中ではひたすら脚をためていたみたいだ。　それにしても去年のマイルＣＳといいこの日といい、末脚勝負に徹するとこの馬ってこれほどまでに切れる脚を使うんだねえ。　しかも、重馬場得意の王者オペラオーすら差し切ったのだからすごい。　これまではどうしてもダートでの実績が目立っていたが、去年のマイルＣＳのレコードＶといいこの日の勝利といい・・・芝でも十分に戦っていけそうだね。　今後の選択肢を広げる意味でも大きな勝利だったんじゃないかな。

　　（上の写真：　レース前のパドックでの俺の本命馬、ステイゴールド号の写真。　いやぁ・・・雨が結構強くって写真撮るのも一苦労だったよ（苦笑））

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　４の単・複と、そこからいろいろと流しました〜〜〜！　しかし・・・直線ではもう失速してしまいましたね・・・仕方なし！！

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったアグネスデジタルはこれで２１戦９勝となった（うち地方６戦５勝）。　父クラフティプロスペクター、母チャンシースクウォー（母の父チーフスクラウン）という血統の外国産馬。　主な勝ち鞍は２０００年ユニコーンＳ（ＧIII）、マイルＣＳ（ＧI）、今年の南部杯（統一ＧI）など。中央の重賞はこれで３勝目。　地方の重賞も含めるとこれで７勝目になる。　外国産馬の優勝は４５年ぶりのこと。　また、前走がダート戦だったというのも異例である。　騎乗した四位洋文騎手は天皇賞は春・秋通じて初優勝。　ＧＩ勝利となると、１９９８年にシンコウフォレストに騎乗して優勝した高松宮記念以来となる。　管理した白井寿昭調教師は、スペシャルウイークで天皇賞春秋連覇を達成した１９９９年以来の天皇賞通算３勝目。

　（上：　天皇賞（秋）で優勝したアグネスデジタル号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えた四位騎手。　テイエムオペラオーを差し切ったパートナーの豪脚に対する驚きのコメントがところどころで聞かれた。）