第２１回ジャパンカップ観戦記

　第２１回ジャパンカップは、単勝２番人気だったジャングルポケットがゴール寸前で王者テイエムオペラオーを差し切って優勝、初めての３歳の内国産馬によるジャパンカップ制覇を達成しました。　以下着順です。

　　第２１回ジャパンカップ（ＧI、東京芝２４００Ｍ、３歳以上、定量、国際、指定、良）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　さあ、前日の分も取り返す時が来たぞ（笑）　今日は・・・ジャパンカップ。　今年でもう２１回目になるのか。　この日は前日の反省も踏まえ（爆）、午後２時前に会場入り（笑）　しっかし・・・もうその時点ですっごい人だったなあ。

　この日は準メインである９Ｒにちょこっと馬券を買ったけど・・・敢えなくハズレ。　そのレースは古馬のオープンのマイル戦だったんだけど、勝ち時計は１分３４秒０だった。　とすると・・・本番は２分２５秒台、あるいは２４秒台も出るかも知れないな。　さあ、あとは我がジャングルポケットがどういうレースをして勝ってくれるかだな、うん。　あ、そうそう言い忘れてたけど、このレースだけは・・・ジャングルポケットを中心に書かせてもらいます（笑）　ひさびさに俺が気に入ってる馬なので（＾−＾；；）

　パドックに移動・・・我がジャングルは馬体重の増減もなし。　実にいい・・・菊の時よりも全然いいんじゃないのか？？　まあ古馬陣もみんなそれなりのデキってとこかな。　まあ、全馬を一通り見た後馬券を購入。　今回はジャングルの単勝を厚めに買って・・・いざ勝負じゃ！

　で、やがて３時２０分・・・東京競馬場に今年最後のＧIのファンファーレが鳴り響く。　各馬のゲートインは実にスムーズ。　さすがはジャパンカップに出走する馬たちだよな（笑）　最後に大外のダイワテキサスがおさまって態勢完了、いざスタート！！

　スタート・・・やっぱし予想通りティンボロアとウィズアンティシペイション（馬名長いなー（苦笑））がハナ争いをす・・・るかと思いきや、あらすんなりティンボロアがハナに立ったなあ。　そして、倒すべきテイエムオペラオーは４番手あたりに。あらあら前の方過ぎないかい？（笑）　で、ステイゴールドがいて・・・我がジャングルポケットはじっくり中団のちょうどいいところを追走。よーし、いい感じだ！（笑）　で・・・あれ？ナリタトップロードとメイショウドトウは偉い後ろだなあ（メイショウは・・・不利を受けた影響だったらしいけどね）。

　そんな展開で前半の１０００Ｍを通過。　うーん１分ちょいかぁ（実際には６１秒６）、平均より遅めのペース・・・落ち着いた流れになってるみたいねえ。　って思ってたら、外からスルスルーって１頭の馬が上がって行ってるわ（苦笑）。　トゥザヴィクトリーが掛かって行ったみたいだな。　ってかいきなし先頭に立ってるし！　しかもこれにティンボロアが絡んでいったよ。　一気にレースが乱れてきたぞ？　でもま、１０００Ｍがあのペースだったからねえ・・・でも、オペラオー以下、ジャングルも全然戸惑う素振りは見せなかったね。　このあたりはさすがだ。

　トゥザヴィクトリーとティンボロアの２騎によるツバ競り合いも４コーナーまで。　ウィズアンティシペイションが一旦先頭に立ちかけるも、その外にいたテイエムオペラオーの脚色がいいな・・・。　ステイゴールドがその外で、ジャングルは更にその外。　しかし・・・テイエムオペラオーは楽な手応えで残り４００Ｍで先頭に立ったよ。　そんで、満を持して追い出し始めた・・・しかもちゃんと反応して伸びてるし！　で一方のジャングルは・・・あぅ、やっとステイゴールドを振り切るとこだったよ（￣▽￣；）　とりあえず２番手には上がったけど・・・オペラオーとはまだ３馬身近くの差が・・・あと２００Ｍしかない！　さしものぺんたも「差せー！！」と絶叫はしてたものの・・・半分以上は無理じゃないかなあ、って思ってた。　オペラオーの脚色が良かったからねぇ・・・。　まあ差し切れないまでも、ダービーでもムチを２・３発しか奮わなかった馬が一杯に追われたら、どこまで迫れるかを見せてくれ！！

　すると・・・左ムチ一杯に懸命に追われたジャングルが一歩一歩オペラオーとの差を詰めてるではないか！　いやあ、まだこんな力が隠されていたんだね・・・ダービーの時でも見せなかったもんなー。　そう、これこそが・・・ジャングルポケットの本気の走り、と言えるんじゃないかな。　左ムチにかえて追ってるあたりは・・・さすがはペリエ騎手、馬のＶＴＲ見て、右ムチで追うとヨレる癖がある、ってのをよく研究してたな。　さあ、半馬身、クビ・・・よし捕らえたぞ！！　っていうのがちょうどゴールだった。　結構微妙にも見えたけど、ぺんたからすれば差し切ってるだろう、と言う自信があった。　しばらくして、結局写真判定にもならずに「６・４」の順番で掲示板にスンナリと馬番が上がった。　ここに、３歳の内国産馬・・・しかもその年のダービー馬による史上初のジャパンカップ制覇が成し遂げられたのである（まあ、この時点ではまだ「審議中」だったんだけど（笑））。　この日、オペラオーは古馬陣につけた着差は、これまでのＧIで最大の３馬身半差。　すなわちこれ、オペラオー自身も今までのＧIの中でも良いレースをした部類だろう。　それを差し切ったのだからすごい。　ペリエ騎手の騎乗もよかったけど、馬にそれに応えるだけの力がなければダメだからね。　勝ち時計の２分２３秒８っていうのも３歳の秋にしてはかなりの高水準だね。　ちょうど半年前・・・ダービー馬の称号という栄冠を得た馬がこの日、あの時と同じ東京の芝２４００Ｍの舞台で見事に蘇った瞬間だった。

　　（上の写真：　ジャパンカップを勝ったジャングルポケットのウイニングランのシーン。　この日も・・・ダービー同様に空に向かっていななく姿が見られました（笑））

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　６の単と、６から７、８、１０への馬連・ワイド流し。やっぱし、信じる者は救われるってことで・・・収支はプラスと相成ったぜぃ！（笑）

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったジャングルポケットはこれで９戦５勝となった。　父トニービン、母ダンスチャーマー（母の父ヌレイエフ）という血統。　主な勝ち鞍は、２０００年札幌３歳Ｓ（ＧIII）、今年の共同通信杯（ＧIII）、日本ダービー（ＧI）。　重賞４勝目。　これで日本馬が４年連続勝利、連対となると１０年連続になる。３歳馬による優勝はこれで４頭目で、日本の馬では１９９８年優勝のエルコンドルパサーに次いで２頭目。　内国産の３歳馬に限定すると史上初になる。　また、ダービー馬の優勝は１９９９年のスペシャルウイーク以来。だが３歳時ということになるとこれも初めてのことになる。　トニービンの産駒はＧIはこれで１２勝目だが、東京コースのＧIに滅法強くこれで１０勝目。しかもそのうちの６勝が東京２４００Ｍでのものになる。　騎乗したペリエ騎手は、前週のゼンノエルシドで制したマイルＣＳに続く２週連続のＧI勝利。　今年では３勝目。　管理した渡辺栄調教師はこのレース初優勝で、ＧI優勝はやはりジャングルポケットで制した今年の日本ダービー以来。

　（上：　ジャパンカップに優勝したジャングルポケット号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えたペリエ騎手。　やっぱり、今までに勝ったどのレースよりもこのレースの優勝が嬉しかったようで、それがコメントにも表れていたってとこかな）