第２２回ジャパンカップ観戦記

　第２２回ジャパンカップは、単勝９番人気だった外国馬ファルブラヴがゴール寸前の壮絶な競り合いを制して優勝し、デットーリ騎手は連日の国際ＧI制覇となりました。　以下着順です。

　　第２２回ジャパンカップ（ＧI、中山芝２２００Ｍ、３歳以上、定量、国際、指定、良）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　昨日の凄まじい快進撃から一夜明け、気分一新って感じで今日もキッチリ当ててやるぜ！　さて、今日はいよいよジャパンカップ。　前日のジャパンカップダートは外国馬が４頭しか出ない上に、大物と呼ばれているのもいなかったからイマイチ国際レースって感じはしなかったけど、今日は外国馬７頭。　前日に比べるとちょっと雰囲気が違うよーな気がします。

　本当は前日から現地に泊まり込みたいとこだったんだが（わざわざ帰るのも面倒だしなー）、ちょっと自宅に戻らねばならなかったんで・・・２日連続で中山競馬場と自宅とを往復するということになってしまった（苦笑）　でもまぁ、これが最初で最後だと思うし（来年からはまたＪＣダートとＪＣの開催場所は、東京競馬場に戻る）たまにはこういうのもアリってことで。

　現地には午後１時前に到着。　ちょうど、昼の休憩が明けたあたりに到着したと思う。　それでもその時点で、既に昨日並の入りだったよーな感じ。　場内ではちょうど６Ｒの発走が間近といったあたり。　おぉ、そういえば今日のジャパンカップって「１０Ｒ」だったな。　間違えないよーにしないと。　さて、前日はかなり馬券で浮いているんで・・・メーンの前から勝負してみるか。　ということで、今日は８Ｒのオリエンタル賞、という特別戦から馬券勝負することに決定。　

　８Ｒでは、昨日の立役者であるデットーリ騎乗のストレイラルホークの単勝で勝負。　まあ金額的には軽い「ジャブ」程度の投資。　結果は・・・８着！（￣□￣；）！！　マズイ、ここまで馬群に沈むとは・・・今日の流れはあんまし良いとは言えねーのかも（爆）　続く準メーンの９Ｒ・キャピタルＳでは、前年の札幌記念でジャングルポケットに先着したことがある、ファイトコマンダーの単勝＆ワイド総流しを敢行。　１年ぶりだから人気にもなっていないし。　結果は・・・うーん少々見せ場はあったものの６着に終わった。　勝ったのはローエングリンか・・・まぁ、順当な結果だな。　１番人気じゃなかたん？！　意外・・・（苦笑）　まあ、しゃあねーや。　さっさ、そろそろメーンのジャパンカップの馬券を買いに行くか。

　まぁ馬券検討するったって、今日はジャングルポケットの◎は変えないんだが（笑）　当然、同馬の単勝が勝負馬券となるな。　相手には・・・テイエムオーシャンを抜擢！　３番手がシンボリクリスエス。　外国馬では、イリジスティブルジュエル（長い名前だー）とブライトスカイを押さえる。　これらを中心に馬券を購入。　しっかし凄え混んでるなぁ・・・場内が混雑してくる前に元の場所に戻ることにするか。

　元の場所＝スタンド席に戻るとすぐに、本馬場入場が始まる。　やがて我が◎であるジャングルポケットが入場・・・勝負服をリニュアル後初めてのお目見え。　でも、やっぱし黄色と緑色の縞模様の方がしっくり来るよなぁ。　まあ見慣れているからっていうのがあるんだろーけど。　ちなみに、リニュアル後の勝負服はかつてダンスパートナーなどがまとっていたのと同じ。　この勝負服変更ってのは、馬主名義が吉田勝巳氏に変更になったのに伴うもの。　モロ社台直系の勝負服じゃんなぁ（笑）　さて、やがて本馬場入場から返し馬も終わり、あとは発走を待つだけ。　やがて発走時刻の３時２０分となり、ファンファーレが鳴り響く。　ゲート入りもちょっと手間取るのが何頭かいたものの、やがて終わる。　さぁ初めて中山で行われるジャパンカップは、一体どんなレースになるのだろうか？？

　レーススタート！　予想通りマグナーテンが外からスルスルと先頭に立ち、逃げ態勢。　ゴーランやアメリカンボスあたりが前に行ったようだ。　３歳シンボリクリスエスの勝負服はちょうど中団と、天皇賞（秋）の時よりも心持ち後ろめ。　スタートで少し出遅れてるよーにも見えたしなぁ。　そして何と・・・ジャングルポケットは最後方！　隣にいるエアシャカールと並んで追い込みを図る態勢。　とは言え・・・ここは府中じゃないからなぁ。　短い最後の直線だけで届くのか？！　うーん・・・厳しいかも。

　レースは、マグナーテンが悠々としたペースで逃げている模様。　前半１０００Ｍが１分１秒前後というこのメンバーにしてはスローな流れ。　しかも、後続とは３馬身程の差をつけていたから、後続は更にスローペースだったと言うことになる。　うわぁ、追い込み脚質の馬にとっては厳しい流れになったな、こりゃ（爆）　やがて３コーナーを過ぎ４コーナーの手前までレースが進み、まだマグナーテンが先頭を走っているようだ。　一方、◎ジャングルポケットはこの時点でまだ後ろから３頭目。　しかも外目から追い込みを図るようだ。　さぁ、一体ここから何頭を抜くことができるのだろうか？

　やがて直線を向くが、マグナーテンが粘る粘る。　さすがに道中巧みにスローペースに落とした効果だろーな、こりゃ。　やっぱし岡部が騎乗する馬に逃げさせるとヤバイんだよ、超スローになるから（爆）　マグナーテンは結局、直線の半ばで後ろから来た２頭の馬に抜かれるまで先頭だった。　その２頭を追いかけるよーに伸びてきたのが、シンボリクリスエス！　そんで・・・追い込み態勢だったジャングルポケットも直線を向くと外から１頭また１頭と抜いていて、良い脚は使ってるようだ。　だけど、去年テイエムオペラオーを最後の２００Ｍで猛然と差し切った時のよーな、あの迫力さは今年はちょっと欠けてるよーな気がするなぁ・・・。　最後は、先頭集団と脚色が同じになってしまったよ。

　先頭の方では、２頭が正に鼻面を合わせてのタイマン勝負！　あれ？　今お互いが激突したようにも見えたぞ？　激しいなぁ（笑）　この２頭のうち外の馬は、１番っていうのが確認できた。　１番って・・・確かデットーリ騎乗の馬じゃん！　ファルブラヴだっけか。　内側の馬は隠れててどの馬か確認できなかった。　更にそのタイマン勝負の２頭の外からじりじり迫ってくるのが、シンボリクリスエス。　最後はこの３頭の争いになった状態でゴール！　シンボリクリスエスはちょっと態勢が悪い模様だったので、結局は激突しながら叩き合いを演じた２頭で決着した模様。　ジャングルポケットは、最後にマグナーテンを抜かせたかどうかの４着争い。　久々だから仕方が無えのかな・・・。　ちなみに叩き合いを演じていたのはファルブラヴと、どうやら８番のサラファンという馬のようだ。　しっかし、デットーリは今日勝つと２日連続になるのかぁ・・・恐るべしランフランコ・デットーリ、だな。　昨日はオイシイ思いをしたけど、まさか今日もとは思わなかったもんなぁ・・・。　やがて、写真判定の結果が出る。　１−８の順で表示された。　わはは、どーやら２日連続になったっぽい（苦笑）　そしてそのまま、確定を示す赤いランプが灯る。　２日連続がこれで確定したのかぁ・・・と思ったんだけど、この後日本の競馬ではまず見られないよーな「珍現象」が起きるんだよな・・・（笑）　

　確定になったはずなのに、何故かいきなり場内にアナウンスが流れ出したんだよな。　何々・・・「２着のサラファン陣営から、ファルブラヴのレースぶりについて走行妨害ではないかという異議申し立てがあったので、審議を行います」だぁ？？　そして、再び審議になってもーたよ（苦笑）　確かに、両馬激しくやり合ってたもんなぁ、最後の直線で。　６分後、異例の形となった審議の結果が出る。　結局は「どちらが悪いというわけではなく、お互いがぶつかっていた。従って走行妨害には至らない」と言う内容の見解が下されて、改めて到達順位の通り確定するというアナウンスが流れた。　ここでようやく「２日連続の快挙」が確定。　そんで、結局ジャングルポケットは４着争いにハナ差届かず５着。　まぁ、やっぱし休み明けはこんなものなんかな。　まぁ、叩き２戦目はこれまで確実に着順を上げていることだし、次の有馬記念こそが勝負だべ！

　（上の写真：　ジャングルポケットの本馬場入場のシーン。　左に見えるのが結局は２着に入ったサラファン。　今までの勝負服を一新。新しいイメージのジャングルポケットのお披露目ですね（笑））

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　１０の単と、１０−１１の馬単が勝負だった！（笑）　まぁ、見事に散ったが・・・ジャングルには有馬で頑張ってもらうとしましょう（苦笑）

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったファルブラヴはこれで１６戦８勝となった。　父フェアリーキング、母ギフトオブザナイト（母の父スルーピー）という血統のイタリア馬。　主な勝ち鞍に、今年のミラノ大賞典（イタリアＧI）がある。　イタリアの馬のジャパンカップ優勝は初めてのことになる。　ジャパンカップは日本馬が４連勝中（エルコンドルパサー、スペシャルウイーク、テイエムオペラオー、ジャングルポケット）だったが、今回はシンボリクリスエスの３着が最高で連勝はＳＴＯＰした。　騎乗したデットーリ騎手は、前日のジャパンカップダートをイーグルカフェで制しており、２日連続国際ＧI制覇という離れ業をやってのけた。　ちなみにジャパンカップは１９９６年にシングスピールに騎乗し、日本代表のファビラスラフィンを今回同様にハナ差で競り落として優勝したことがあり、今回が２勝目となる。

　（上：　ジャパンカップに優勝したファルブラヴ号。右：レースの表彰式の模様。　いやぁ、しかし２日連続で国際ＧI制覇ですか・・・さすがは世界No.1騎手、恐れ入りました（苦笑））