第５４回朝日杯ＦＳ観戦記

　第５４回朝日杯フューチュリティＳは、８番人気エイシンチャンプがハイペースを好位で追走して直線抜け出し、１分３３秒５という朝日杯レコードで優勝しました。以下着順です。

　　第５４回朝日杯フューチュリティＳ（ＧI、中山芝１６００Ｍ、２歳牡・騙馬、定量、混合、指定、良）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　現地に到着したのは午後の２時半頃のことだった。　実は、直前まで観戦するかどうかを迷っていたんだな。　というのも、めちゃくちゃ寒い上に午前中は雨が降ってたから。　結局遠征を決定したのは、昼過ぎ・・・雨が上がったことを確認してから。　寒いってだけだったら、何とか耐えられそうだったしね。　

　でも、まぁ支度し始めたのが遠征することを決定した更にその後だったんで・・・現地到着がこんなにギリギリの時刻になってまったのだ。　やばいやばい、朝日杯って出走時刻早い（確か、３時２０分）んだったよな・・・ボヤボヤしてる暇は無い！　とっととパドックに行かねば！　と言うことで、場内をうろつく人の波を何とかかきわけてパドックへ移動。

　パドックに移動すると・・・うーん、２歳戦だとは言えさすがにＧI、凄い人の数だ。　おぉ、そーだまずここでオッズを確認しなければ。　さぁて、我が◎予定のタイガーモーションは・・・ふむ、１０倍を少々超えるという程度か。　人気は・・・サクラプレジデントとかサイレントディールあたりが集めてるな。　そんな中・・・おや？　○にするつもりだったエイシンチャンプの単勝が２０倍を余裕で超えてるじゃん！　これは困った・・・初志を貫徹すべきなのか、それともオッズ高い方にいくべきなのか。　でも、初志曲げて◎を変えて、元々の◎馬が勝ちでもしたらアツイので（苦笑）、結局◎は変えないことに決定。　あぁ、でもこの時に１つだけ鉄則を忘れてたなぁ・・・「迷った時は、人気薄を狙え」という、大鉄則を（爆）

　おっと、パドックの写真を撮って時計見たらもーすぐ３時じゃんか！　とっとと馬券を買いに行かなきゃ・・・本当は、買う前に「最終検討」をちょっとの時間で行うんだけど、今日はそんな時間も無さそう。　なので、タイガーモーションを中心に単勝と５・６点への馬単＆ワイドを購入。　そしてそのままメーンスタンドへダッシュ！　ところが、意外にもメーンスタンドの方はかなり空いていて（まぁあくまでＧIにしてみれば、の話だけど）、本馬場入場のシーンをバッチリと見ることができたべ！　そして・・・本馬場入場後待つこと１５分ぐらい。　いよいよ発走時刻となり、ファンファーレが鳴り響く。　後は、全馬のゲート入りが終われば発走。　それもやがて終了し、態勢完了ー！　

　レーススタート！　おや？内側で１頭大出遅れをかます馬が・・・おっと！人気背負ったサクラプレジデント、やっちまいました！　やらかしたよ勝春め・・・１頭消えたな（爆笑）　で、後方に目を取られてる場合じゃない先頭の方を見ねば・・・おぉ、１２番ってことはサイレントディールか？　豊の馬がハナに立ったよーだ。　と思ったら、更にそれに競りかけようとする馬が１頭。　えーと、１４番か・・・マイネルモルゲン、ってことは、ペリエか？！　うわーこれは、両者ともに譲らなさそうな気がするべ（笑）　豊とペリエが競ったら・・・何となくだけど危険なニオイが（笑）　後ろを見てみると、その直後にエイシンチャンプがいて、タイガーモーションは好位の５・６番手あたり。　よーし、絶好の位置取りだ！　ちなみに大出遅れをかましたサクラプレジデントは、後ろから２頭目。

　そして・・・場内が１０００Ｍの通過タイムを見てにわかにざわつく。　へっ、５６秒９だぁ？　そりゃ早すぎるだろ・・・やっぱし豊とペリエが競ったら、危険だった（爆笑）　３番手を行くエイシンチャンプとは、この時点で３馬身ほどの差があったかな。　そんでタイガーモーションはと言うと・・・うん、いい感じだ！　落ちついてるよーに見えるしね。　これで負けたら実力の差だな、うん。　

　やがて４角にさしかかると・・・前で暴走（笑）をかましていた豊・サイレントディールとペリエ・マイネルモルゲンが揃って失速。　代わりに先頭に立ったのが、福永・エイシンチャンプ！　うわぁやべぇ、◎を迷ったもう片方に勝たれつまうかも・・・。　でも、この馬もそれなりにハイペースの番手を追走してたしなぁ。　そんで、タイガーモーションは・・・うーん、伸びてるのかも知れないがジリジリとしか上がってこないし！（爆）　しかも、その内側をスルスルーと上がっていく馬が１頭。　見慣れた「サクラ」の勝負服・・・消えたと思ってたサクラプレジデントじゃん！　すげー決め手だ・・・タイガーモーション、置き去りにされてもーたし┐('〜`；)┌　えーい、まだワイドが残っている！　３着には粘ってくれーーーー・・・・・・あぁ、何か外からまたもう１頭いい脚で伸びてくる馬がいるし（爆）　ワイドも・・・消えた・・・（−−；；；）

　半ば放心状態になりながら、ゴール板の方に目を向ける。　サクラプレジデントが差し切るかと思ったら、最後にまたエイシンチャンプのほうが少しだけ前に出た・・・ってとこでゴール板を通過したっぽい。　あーあ、迷った片割れが結局勝っちまったよ（苦笑）　でも、サクラプレジデントは完全に１回消えたと思ったのになぁ・・・これでも２着に来るとは、今日の出走メンバーではやはり「地力」は一番かも知れない。　ちなみに、俺の◎を複勝圏外に追いやったにっくき（苦笑）３着馬は・・・テイエムリキサンという馬だったらしい。　でも、こいつは脚を余してたな。　これも惜しかった。　ちなみに・・・タイガーモーションはお約束（？）の４着だった模様。　去年も◎にしたバランスオブゲームは４着だったしなぁ・・・「ぺんたが◎にすると４着になる」病、再発か？！（自爆）

　　（上の写真：　レースのパドックでの写真。　向こうに見えるのがぺんたの◎・タイガーモーションで、手前が結果的に優勝したエイシンチャンプ。　パドックでは凄く迷ったんだよなぁ・・・２頭とも写真におさめて置こうと思ったあたりに、迷ってるさまが見え隠れ（爆））

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　９の単・複と、９から馬単２着＆ワイドで何点かに流した。　しかし、また４着・・・しかも、直前で迷ったエイシンチャンプが勝つとは・・・迷った時は人気薄、の鉄則はここでも・・・はぁ（苦笑）

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったエイシンチャンプはこれで９戦３勝。父ミシエロ、母エイシンミシガン（母の父マニラ）という血統。　ちなみにこの馬はアメリカ産であるが、日本で種付けされ産まれた年に日本に帰ってきたため内国産扱いとなっている。　これが重賞初制覇。　勝ち時計の１分３３秒５は、１９９７年にグラスワンダーが記録した１分３３秒６を０秒１短縮するレースレコードである。　エイシンチャンプは前走京都２歳Ｓ勝利からの朝日杯制覇であるが、これは昨年の覇者アドマイヤドンと同じである。　騎乗した福永祐一騎手は、１９９９年にエイシンプレストンに騎乗してこのレースに優勝しており、これが２度目の朝日杯制覇。　また同騎手は、前週の阪神ジュベナイルＦをピースオブワールドで制しており２００２年の２歳ＧI戦連勝を記録した。　これは１９９１年に阪神ジュベナイルＦ（当時阪神３歳牝馬Ｓ）が牝馬限定戦になって以降初めてのことである。管理する瀬戸口勉調教師はこのレースは初制覇。　ＧＩ勝ちは、障害を含めると１９９９年中山大障害をゴッドスピードで制覇して以来。　平地でのＧI勝ちとなると、オグリローマンで制覇した１９９４年の桜花賞までさかのぼる。　

　（上：　朝日杯フューチュリティＳに優勝したエイシンチャンプ号。　右：　レースの表彰式での様子。　ちなみに優勝した福永騎手は前週の阪神ＪＦから２週連続での表彰式。　乗れてるよなぁ）