第６１回桜花賞観戦記

　第６１回桜花賞は、圧倒的な１番人気に支持されたテイエムオーシャンが絶対的なスピードの違いを見せつけ、クラシックの１冠目を奪取しました。以下全着順です。

　　第６１回桜花賞（ＧI、阪神芝１６００Ｍ、３歳牝馬、定量、指定、良）全着順

着順 枠 馬番 馬名 馬齢 斤量 騎手 所属厩舎 勝ち時計・着差
１着 ［４］ ８ テイエムオーシャン 牝３ ５５ 本田 西浦 １分３４秒４
２着 ［７］ １３ ムーンライトタンゴ 牝３ ５５ 四位 安田隆 ３馬身
３着 ［６］ １２ ダイワルージュ 牝３ ５５ 北村 上原 クビ
４着 ［８］ １６ ハッピーパス 牝３ ５５ 岡部 藤沢和 ハナ
５着 ［２］ ３ マイネカプリース 牝３ ５５ 安藤勝 萱野 クビ
６着 ［１］ １ オイスターチケット 牝３ ５５ 秋山 松田国 クビ
７着 ［７］ １５ サクセスストレイン 牝３ ５５ 木幡 稲葉 3/4馬身
８着 ［４］ ７ テンザンデザート 牝３ ５５ 和田 岩元 ハナ
９着 ［３］ ５ リワードアンセル 牝３ ５５ 後藤 田中清 1/2馬身
１０着 ［３］ ６ リキセレナード 牝３ ５５ 福永 瀬戸口 １　1/4馬身
１１着 ［５］ ９ ネームヴァリュー 牝３ ５５ 松永幹 山内 １馬身
１２着 ［１］ ２ タケイチイチホース 牝３ ５５ 佐藤哲 飯田雄 1/2馬身
１３着 ［７］ １４ ポイントフラッグ 牝３ ５５ 武幸 須貝 クビ
１４着 ［６］ １１ フローラルグリーン 牝３ ５５ 河内 音無 １　1/4馬身
１５着 ［５］ １０ タシロスプリング 牝３ ５５ 池添 鶴留 クビ
１６着 ［８］ １７ ツァリーヌ 牝３ ５５ 小池 宮 ２馬身
１７着 ［２］ ４ フィールドサンデー 牝３ ５５ 藤田 山内 ハナ
１８着 ［８］ １８ ビッグエリザベス 牝３ ５５ 村本 中尾正 大差

　

配当

単勝 ８ ２９０円
複勝 ８ １００円
…… １３ ２９０円
…… １２ １３０円
枠番連勝 ［４］−［７］ ５３０円
馬番連勝 ８−１３ １０８０円
ワイド ８−１３ ５９０円
…… ８−１２ ２２０円
…… １２−１３ ８３０円

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　この日は午後１時半に阪神競馬場に到着。桜の木は思ったほど多くはなかったけど、それでもちょうど満開になってて、とても華やかな雰囲気だった。当初は前日に雨が降るっていう予想だったんだけど、実際にはそんなこともなく当日まで雨は降らず。　コンディションはパンパンの良馬場だった。　ちょうど８Ｒの特別レース（９００万下）が終わった直後だったんだけど、２分１秒を切ってたらしい。　これは桜花賞も高速決着になるかも知れない。

　個人的には９Ｒの忘れな草賞もちょっと興味があった。このレースは最近では桜花賞よりもオークスに結びついているので、オークス戦線を占う意味でも見てみたかったのだ。　しかし、このレースの勝ち時計が２分フラット。いよいよ桜花賞の高速決着の可能性が高くなってきた。

　いよいよ３時過ぎ。１０Ｒが終了した直後すぐにパドックに移動。 ぺんたの本命のダイワルージュは正に「絞ってきたなあ」っていう印象。　このレースにかける陣営の意気込みが充分にうかがえる極限の仕上げに見えた。これで負けたら仕方がないと思わせるほどで、これを見て本命を変えないことを決心。　人気のテイエムオーシャンは・・・少し太い気がした。実際８ｋｇ増えてて４４０ｋｇを超えてた。これは大丈夫、なのか？　他ではムーンライトタンゴとフィールドサンデーがなかなか良く見えた。　この２頭とテイエムオーシャンに流すことに決定。ちなみに馬連＆ワイド。　あとはダイワルージュの単・複を買い、いざ勝負！！

　そんで、定刻の３時４０分。ファンファーレが鳴っていよいよゲート入り・・・。 しかし、高松宮記念ではスタート直後に凍りついたぺんただったが・・・今回はゲート入りの時点で固まる（爆）。　なんと、我が本命のダイワルージュが全然ゲートに入ってくれないではないか！　おいおい大丈夫なのかい・・・。　結局３分ぐらい暴れた挙句ようやくおさまってくれたけど・・・レースに影響出そうだなあ。そうして、ようやくゲート入りが完了！　いざスタート！

　ダイワルージュもスタートは無事に出れた。　で、タシロスプリングとテンザンデザートの先行争いになりかけたところで場内が沸く。テイエムオーシャンが掛かり気味に２番手に上がっていったのだ！　おいおい・・・これは大丈夫なのか？　「魔の桜花賞ペース」ってのにはまってなければいいが。　ダイワルージュは中団待機策。　ムーンライトタンゴが更にその後ろから。

　でも、最後の直線に入ると、掛かり気味だったのが嘘のようにテイエムオーシャンが馬なりのまま抜群の手応えで先頭に立つ。　もうこれで勝負あったって感じです（＾−＾；）　もうそれは置いといて（爆）、２着争いに集中することに決めました。　まあ、テイエムオーシャンは後続をちぎって堂々の優勝！　そんで２着は・・・うわ、なんかごちゃごちゃとなだれこんで来た！　我が本命のダイワルージュもこの中にいた。

　写真判定のＶＴＲ・・・２着はムーンライト。で・・・３着争いは、外がダイワルージュ。で内がなんと、結局最後に切ったハッピーパスではないか！！　どっちが３着かでぺんたの運命が決まる！（苦笑）　もう心臓バクバク・・・３着争いの写真判定でこんなドキドキしたのは初めてだったわ（＾−＾；）　でもなんか、首の上げ下げでダイワが・・・負けてるように見えた・・・。

　しかし！　写真判定の結果は・・・幸運にもダイワルージュが最後ちょこっとだけ出てて３着だった〜！　マジこれは嬉しいね〜！　もう完全にテイエムオーシャンのことはそっちのけ（笑）　ま、一応オーシャンも馬券には絡んでたけど、ダイワが飛ぶと話にならないから（＾−＾；；）　３着争いの写真判定でこんな興奮することもあるんだな〜って思った。　本当にぺんたの心理状態を二転三転させてくれた・・・今回の桜花賞でした！

　　（上の写真：　パドックでの写真。手前（１２番）がぺんたの本命だったダイワルージュ。ゴール写真は・・・タイミングはバッチリだったけどファンの突き上げた拳が障害物になってまたしてもうまく撮れてなかったみたい（＾−＾；）　よって今回も載せられなかった〜！）

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　１２の単・複。あと１２から４・８・１３の馬連＆ワイド。　本編でも触れたように、ダイワルージュ３着のおかげで少しプラス。　いやああぶないあぶない（＾−＾；）

　

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったテイエムオーシャンは牝３歳でこれで通算６戦５勝となった。父ダンシングブレーヴ、母リヴァーガール（母の父リヴリア）という血統。　これまでの主な勝ち鞍は２０００年阪神３歳牝馬Ｓ（ＧI）、２００１年チューリップ賞（ＧIII）。これが重賞３勝目。　阪神３歳牝馬Ｓが現行の牝馬限定Ｇ１になってからこれが１０世代目になるが、阪神３歳牝馬Ｓ優勝馬が桜花賞に優勝したのは、実は過去に１９９２年のニシノフラワーしかおらず、テイエムオーシャンが２頭目。 騎乗した本田優騎手は２２年目にしてクラシック初制覇となった。ＧIは昨年の阪神３歳牝馬Ｓをやはりテイエムオーシャンで制覇して以来の勝利で通算３勝目。管理した西浦勝一調教師は調教師として初のＧI勝利。ちなみに同調教師は騎手時代、１９８４年のジャパンカップ馬カツラギエースなどの主戦騎手だった。

　（上：　桜花賞を次元の違う強さで制したテイエムオーシャン号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えた本田騎手。　その表情は、ようやくつかんだクラシック優勝のよろこびをかみしめているように見えた。）