第６３回皐月賞観戦記

　第６３回皐月賞は、単勝１番人気に支持されたネオユニヴァースが直線でのサクラプレジデントとの叩き合いを制し、最初の１冠目をもぎ取りました。　以下着順です。

　　第６３回皐月賞（ＧI、中山芝２０００Ｍ、３歳牡・牡馬、定量、指定、良）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　さあ、いよいよ２００３年の牡馬クラシック戦線の幕開け。　今日はその第１弾・皐月賞！　ちなみに昨年は１８頭立ての１５番人気だったノーリーズンが勝って、馬連が５００倍を超える大波乱になったっけか。　果たして今年はどうなるんだろーか。

　さて、皐月賞当日を迎えた・・・んだけど、ぺんたは既に少々やる気無しモード（爆）　というのも、我がＰＯＧの一番星としてかなり期待していたスズカドリームって馬が、直前になって感冒（風邪のことね）にかかって皐月賞を回避してしまったのだ！　中山の芝２０００Ｍの重賞（京成杯）を勝ってることもあって、すごく楽しみにしてただけに、とっても残念だぜ。　でも、回避してしまったものはしょうがない。　純粋にレースを楽しむことにしよう、ってすぐに思い直すことにしたべ。

　中山競馬場に着いたのは、午後の２時ちょっと前。　競馬仲間が前日に少々体調を崩したってことで、その相手の体調に合わせて少々遅めに出発したために、到着が午後になってしまったというわけだ。　さてレースのほうはと言うと、既に８Ｒまでが終了している模様。　天気はというと、少し雨が降っている状況。　でもって、９Ｒは馬券勝負こそしないが、皐月賞と同じ距離（芝２０００Ｍ）の古馬１０００万下特別。　結果は・・・マイネルアムンゼンという馬が勝利。　勝ち時計はというと・・・２分１秒を切ったか（２分０秒９）。　このままの馬場状態であれば、本番は２分フラット前後の決着か。　あとはこの雨が今後どうなるか、だなぁ。

　１０Ｒの卯月Ｓも馬券は購入せず様子を見ることに。　ちなみに、このレースも古馬準オープンの芝１６００Ｍ戦で、１分３４秒台前半の勝ち時計。　小雨の天候とはいえ、馬場状態はまだそれなりに良いようだ。　でもって、１０Ｒが終了するとすぐに皐月賞の馬券を購入。　１０Ｒの前に既に馬体重は出てたので、それも参考にしながら馬券を購入。　ちなみに、本命は我がスズカドリームを新馬戦で３馬身半もちぎり捨ててくれたザッツザプレンティにしたべ。　後は、対抗は爆弾印でエースインザレースを指名。　今日の勝負馬券は、１１の単と馬単の５⇔１１ってとこだな！　馬券も購入したら、パドック見物は省略してスタンドに戻ることに。　やがて本馬場入場も済み、あとはレース発走を待つばかり。　場内のボルテージも徐々に高まってきた感じだ。　まあ個人的にはあの馬が出てないので、ちょっとだけ物寂しいのは確かだったんだけどね。　さあ、スターターが台に上ったぞ。　今年の牡馬クラシック路線の、幕開けだ！　今回は生演奏によるファンファーレが鳴り響き、各馬のゲート入りが進んでいく。　ゲート入りを嫌がるような馬はさすがにいなかった。　まあ１８頭ということで、それなりに時間はかかったがこれは仕方のないこと。　１分少々でゲート入りも完了！　さあ、霧雨が舞う皐月賞の舞台で最初の１冠を手にするのは、どの馬だ？！

　レーススタート！　１コーナーまでのポジション争い・・・って、何か１１番の引っ掛かってるなあ。　首を上げて、騎手が必死に行く気を抑える素振り。　どの馬だっけか・・・って、我が◎のザッツザプレンティじゃんか！（爆）　何やってんだああああ！　うーん、今回もこういうパターンになるのね（−−；；）　しかも、逃げを期待してたエースインザレースも逃げることができない有り様（爆）　逃げを打ったのは、オレンジの帽子（チキリテイオー）か。　ぺんたの展開予想は、既にこの時点で大ハズレ。　こ、今回も終わったかも・・・（自爆）

　逃げたのはチキリテイオーで、エースインザレースが２番手。　ザッツザプレンティがその直後・・・でも、これは位置取りが前過ぎるなあって感じ。　中団あたりに人気の中心がひしめく。　内側にネオユニヴァース、そのすぐ外にサクラプレジデント、更に１頭はさんで外にエイシンチャンプ。　で、ぺんたが▲に指名したテイエムリキサンは後ろから２、３頭目といったところか。　やがて、前半の１０００Ｍを通過。　場内のターフビジョンの上の方に「１分１秒７」と表示される。　うーん、ちょっと遅いのかもなぁ。　レースはそのまま３コーナーへ。

　３コーナー過ぎから、１頭のオレンジの帽子が仕掛けていった。　見慣れたエイシンの勝負服、エイシンチャンプが外からまくり気味に上がっていく。　そのまま粘り込む態勢か。　一方、ザッツザプレンティはまだ３番手の位置。　でも、１コーナーで折り合いを欠いていたのが最後にどう響いてくるかな。　そして、そのまま４コーナーへとレースが進んでいく。　さあ後は、最後の３１０Ｍの直線の攻防だ！

　で、最後の直線。　エイシンチャンプが一旦先頭に立ちかけるも、その内側からそれに一気に並びかけ、突きはなす馬が。　何だろ・・・あぁ、サクラプレジデントだ。　勝負服ですぐにわかった。　そしてもう１頭、そのサクラの内側から抜け出す馬が。　あぁ、ネオユニヴァースだな。　これも勝負服ですぐにわかった。　この２頭の伸びは、エイシンチャンプを含めた後続の馬群（ザッツザプレンティも、ここに含まれていた）のそれとは、明らかに違っていた。　まるで、皐月賞トライアルのスプリングＳ（これも、ネオとサクラの叩き合いだった）を再現してるかのような追い較べ。　結局この２頭は、そのままゴールまで叩き合い。　最後はわずかに内側のネオユニヴァースが出ていたようだ。　まあ写真判定にはなったものの、ネオユニヴァースに乗っていたデムーロの派手なアクションもあったし、これはネオユニヴァースの勝ちだろう。　しかも、最後にサクラプレジデントに騎乗してた田中勝春の頭を、バシィッ！って感じでぶっ叩くパフォーマンスまで見せたし（笑）　ちなみにエイシンチャンプは、その２頭からかなり離された３着で入線。　うーん、３馬身以上は離れてたような気がするなあ。　この差は・・・決定的かも？？

　やがて写真判定の結果が出たが、着順掲示板には当然のように「３→６」の順番で上がる。　ネオユニヴァースが最初の１冠を奪取！　これで、きさらぎ賞→スプリングＳ→皐月賞と勝ち続けたことになる。　皐月賞前までは混戦か？と言われていたものの、こういう勝ち方をされてみると、ちょっと他馬とは差があるのかなって感じだ。　その一方で、我が本命のザッツザプレンティは結局掲示板にも載れず・・・。　一体、何着だったのだろうか？？（爆）　

　　（上の写真：　皐月賞のレーススタート直後の様子。　うーん、久々に間違えて近視モードで撮影してしまったので・・・思いっきりボケてる（−−；；）　せっかくタイミングはバッチリだったのになぁ・・・）

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　１１の単と、５−１１の馬連、１１−５の馬単などいろいろ。　まぁ、本命の１１が８着では・・・致し方がないということで。

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったネオユニヴァースはこれで６戦５勝となった。父サンデーサイレンス、母ポインテッドパス（母の父クリス）という血統。　主な勝ち鞍は２００３年きさらぎ賞（ＧIII）、スプリングＳ（ＧII）。　１番人気馬の勝利は、２００１年優勝のアグネスタキオン以来２年ぶり。　スプリングＳ優勝馬が皐月賞を制したのは、１９９４年の三冠馬ナリタブライアン以来で、意外にも９年ぶりのこと。　また、サンデーサイレンス産駒の皐月賞優勝馬は、１９９５年ジェニュイン、１９９６年イシノサンデー、２０００年エアシャカール、２００１年アグネスタキオンに次いで、何と５頭目。　騎乗したＭ．デムーロ騎手は日本のＧI競走初制覇。　ちなみに、これで皐月賞は２年連続で外国人騎手が制したことになる（前年のノーリーズン＝Ｃ．ドイル騎手騎乗）。　管理した瀬戸口勉調教師は皐月賞を含めて牡馬のクラシックは初制覇。　管理馬のＧI勝ちは、エイシンチャンプで優勝した前年の朝日杯ＦＳ以来。

　（上：　皐月賞に優勝したネオユニヴァース号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えたデムーロ騎手。　これが日本でのＧIレース初勝利だったんだよなぁ。　このインタビューでは次のダービーに向けての意欲的なコメントが聞かれた）