第１２３回天皇賞（春）観戦記

　第１２３回天皇賞（春）は、１番人気に推された昨年の年度代表馬テイエムオペラオーが連勝ストップの後遺症もなく、直線好位から抜け出して優勝しました。以下着順です。

　　第１２３回天皇賞（春）（ＧI、京都芝３２００Ｍ、４歳以上牡・牡馬、定量、指定、良）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　前日の天気予想に反して、この日は朝からいつ雨が来てもおかしくない状況。　雨は降って欲しくないなあ・・・。でも、そんなぺんたの期待は、京都市内を散策中の昼過ぎに崩れ去った（爆）。　雨がぽつりぽつりと降り出してしまったのであった。

　現地到着は大体午後１時半ごろだった。 天候は・・・その時点では小雨。　降ったり止んだりという状況だった。　何でぺんたが雨を嫌がっていたかというと・・・まあ観戦しづらいってのもあるんだけど、本命にしたナリタトップロードが雨を苦手にしているから、だったのだ。　この日ばかりはオペラオーを「敵役」と見ていたぺんたには、どうしても雨は降って欲しくなかった。

　こうなると、どの程度馬場が悪くなるのかが気がかりだ。　そこで、１０Ｒの芝１６００Ｍの準オープン戦を見極めることにした。　勝ち時計は１分３３秒フラット。　よし・・・この程度なら大丈夫だ。　そう判断し、ぺんたは軽くパドックを見た後、トップロードの単勝と、そこから阪神大賞典組、そして応援という意味も込めて約１年半ぶりに出走したセイウンスカイに流す馬券を購入した。　

　しかし・・・その直後に雨足が一気に強くなってきてしまった。　もはや傘なしではつらいほどに本降りとなってしまった。　これが結果的にぺんたの考えていたのに比べて大きな誤算となってしまった。　ただ、発表的には馬場は「良」のまま、定刻の午後３時３５分を迎えた。　発表は「良」でもパンパンの、ってわけにはいくはずもない。　この日ばかりは馬券購入直後から脂汗をかいてしまっていたのだった。

　スタート・・・これも勝負を決める大きな要因だったろう。　何しろ・・・一番スタートがよかったのがオペラオーだったのだから（苦笑）　そのままオペラオーはスッと好位に。　予想通りにセイウンスカイがハナに立った。　この光景は、以前２年前にやはり生で見た天皇賞（春）と同じだった。　タガジョーノーブルとサンエムエックスがそれに絡みかけ、オペラオーは７番手くらい。　その前後にトップロードがいた。前半の１０００Ｍは５８秒３。かなりハイペースだったみたいだ。

　セイウンスカイは・・・やはりぶっつけで本番っていうのはキツかった模様で２周目の３コーナーで一杯になってしまいずるずる後退。　代わってタガジョーノーブルが先頭に立つが、これも４コーナー手前で一杯になってしまった。　２０００Ｍは２分２秒５のラップで通過していた。　いいペースだ・・・そんなに馬場は悪くなっていないのか？　しかし・・・そのかすかなぺんたの期待は最後の直線で裏切られることになった。

　やがて直線に入るとトップロードが先頭に立つ。ぺんたの声も枯れかけだ（笑）。　しかし・・・阪神大賞典でちぎった時のような脚が見られない。　やはり・・・馬場は確実に悪くなっていたようだ。　その横を王者・オペラオーが駆け抜けていく。　トップロードにはもうそれを逆転する余力はなかった。馬場を気にして伸びを欠く。　２着はあるだろうと思っていたんだけど・・・その外からすごい脚で伸びてくる馬がいた。　やはり、という感じのメイショウドトウだった。

　ドトウはトップロードを交わして２番手に上がる。しかし・・・やっぱりというべきなんだろうか？（笑）　オペラオーはそのままゴール板を駆け抜けて優勝し、これで実に古馬中長距離Ｇ１はこれで６連勝となった。　確かに素晴らしい偉業だ。　一方、ドトウはこれで実にオペラオーに挑むこと５度目でまたしても２着に終わった。　このワンツーは・・・去年の宝塚記念から１回も逆転されることがなかった、というわけである。　この差はどこにあるのだろうか？　ちょっとドトウがかわいそうな気もしたな（苦笑）　しかし、もっとかわいそうなのはトップロードだろうなあ。そして、ぺんたも（爆）　この日ほど雨を恨んだことも珍しいな（苦笑）　そんなわけで・・・文字通り雨が「涙雨」になってしまった・・・今回の京都遠征でした！

　　（上の写真：　天皇賞（春）のパドック写真！　本命にしたナリタトップロードの写真です。　ゴール前写真を撮ろうとしたんだけど、撮る瞬間に後ろのファンに押されて思いっきりピンボケ（爆）　今回もゴール前の写真はなし・・・）

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　１２の単と、そこから２・４・６・９に流したよ。でも・・・流した相手は軒並み沈んでる・・・まあ、完敗ですね、今回は（＾−＾；；）

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったテイエムオペラオーはこれで２１戦１３勝となった。父オペラハウス、母ワンスウエド（母の父ブラッシンググルーム）という血統。　主な勝ち鞍は１９９９年皐月賞、２０００年天皇賞（春）、宝塚記念、天皇賞（秋）、ジャパンカップ、有馬記念（全てＧＩ）など。　ＧI通算７勝目で重賞はこれで１１勝目となった。ＧＩ７勝というのはグレード制導入以降では、シンボリルドルフに並ぶ１位タイ。　重賞１１勝はオグリキャップらの１２勝に次ぐもの。　天皇賞を３勝した馬は史上初めてのこと。また獲得賞金は１９億円を越え最多記録を更新中。騎乗した和田竜ニ騎手は去年に続きこのレース２連覇となった。ＧIは７勝目、全てオペラオーとのコンビでの勝利である。　管理した岩元市三調教師も同様にＧI７勝目で、全てオペラオーでの勝利。

　（上：　天皇賞３連勝を果たしたテイエムオペラオー号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えた和田騎手。　１番人気の重責を果たせてホッとした表情が印象的だった。）