第１２５回天皇賞（春）観戦記

　第１２５回天皇賞（春）は、２番人気だった昨年の有馬記念馬マンハッタンカフェがクビ差で昨年の年度代表馬ジャングルポケットに競り勝ち、長距離王の座に就きました。　以下着順です。

　　第１２５回天皇賞（春）（ＧI、京都芝３２００Ｍ、４歳以上牡・牡馬、定量、指定、良）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　ぺんたにとって、現場観戦する天皇賞（春）はこれが実に３度目になる。　１度目は３年前。　スペシャルウイークとメジロブライトの追い比べになったがスペシャルウイークが差を縮めさせず完勝。かの競馬の神様・故大川慶次郎氏に「京都駅まで走っても同じだった」と言わせたことで有名なレース。　２度目は去年。　観戦記でも書いたんだけど、俺の本命馬・ナリタトップロードがまたしても雨に泣いた、というレースだった。

　今年も前の日のうちに大阪入り。　この日は昼過ぎに競馬場に到着。　少し早めに行ったのは、記念入場券をＧＥＴするため。　去年もらえなかったからなー（苦笑）　で、今年は余裕でＧＥＴ。　まあ、今すぐ入ってもまだまだ時間的に早すぎるので、しばらく競馬場の近くで時間をつぶすことに。

　で、改めて競馬場に入ったのが午後の１時半過ぎ。　ちょうど場内では８Ｒが始まろうとしていた頃だった。　まずはその８Ｒをじっくりと見る。　レースは・・・お、３歳の500万下の芝のマイル戦で１分３３秒台の前半って速くねえか？？　京都の芝の状態は結構良さそうだな。　その後、９Ｒもじっくりと見る。　馬券は買ってはいなかったけどね。　さぁ、１０Ｒと東京のメーンは運試しのつもりで馬券買うとするか！！

　京都１０Ｒでとりあえず勝負・・・うーん、結果１着−４着かぁ。　惜しかったべ。　っていうかさ、この１０Ｒの準メーンのレース、勝ったのはミツワトップレディって言う馬だったんだけどさぁ、いかにも意味ありげな事実が。　何しろこの馬、所属厩舎＝渡辺栄厩舎、鞍乗＝蛯名正義騎手だったのだ（笑）　もっとも蛯名騎手のほうはこの日角田騎手から乗り替わっただけなんだけどさ。　でも、ジャングルポケットの調教師と、マンハッタンカフェの主戦騎手だもんなあ・・・いかにもこの後を暗示してるような気がするよな。　で、その両者がウィナーズサークルで握手。　どことなくぎこちなかったように見えたのは・・・俺だけか？　で、蛯名騎手はそそくさと次のレースに備えてパドックへ向かった。　さあ・・・次の天皇賞（春）で更に高笑いするのは一体・・・ＤＯＴＣＨ？？（爆）

　その後、東京１１Ｒ（スイートピーＳ）をターフビジョンで見る。このレースも後にオークスへとつながるのでチェックしなきゃだべ。　で、勝ったのは・・・なんだ、人気のオースミコスモが勝ったか。　俺の馬券は・・・当然、大ハズレ！！　まあいいや・・・やっぱし本番でしっかり獲れってことだな。　さっさ、次の天皇賞（春）に全精力を注ぎ込むとするべ！

　天皇賞（春）の馬券は、実は東京１１Ｒの馬券を買う時に一緒に購入。　馬体重をチェックして、ジャングルポケットを中心に買うことを決定。　まあもっとも７の単と４−７の馬連を重めに・・・のはずだったんだけど、何でワイドも買ってるんだろ、俺（自爆）　▲なしって予想してんのに・・・その時に思考回路は未だに自分でも理解できんなあ。　ＷＨＹ？って感じ（苦笑）

　で、普段はゴール前に陣取るところなんだけど・・・この日はゴール前で見る気はなし。　どこに陣取ったかというと・・・ウィナーズサークルの前！　ここだと本馬場入場もバッチシ見えるし、表彰式の時にも動かなくていいんだよ。　もっとも、ゴールのところもバッチリ見えるしな！　京都でレース見るときは、これからはここで見ることにしようってマジで思ったね。　そうしているうちに本馬場入場！　カメラでバッチシその様子を撮影することに成功。　まあ、編集で多少はボケてしまうだろうけど・・・それはやむを得ねえか。

　で、待つこと１５分ぐらい・・・結構あっと言う間だったな。　そろそろファンファーレが・・・おぉ、ターフビジョンにあのとんねるずの石橋貴明が登場！　そういえば直前の「みなさんのおかげでした」で武豊を応援してたっけ・・・あぁ、やっぱしジャングルポケット◎か。　そういえば、ＶＩＰ席の近くがその瞬間盛り上がってたような（笑）　そうこうしているうちにファンファーレ、ゲート入りと進む。　まあ１１頭立てだったしゲート入りも至ってスムーズ。　さあ、態勢完了・・・いざスタート！

　今日のレースの１つめのポイント、それがこのスタートだったんじゃないかな。　一番良いスタートだったのが、蛯名騎乗のマンハッタンカフェだったし！　１完歩ぐらいスタートで出てたもんなぁ。　といっても、それはスタート後すぐだけの話で、スルスルと外からエリモブライアンが先頭に立つ。　マンハッタンカフェは余裕を持って中団に下げてるように見えた。　結局は５番手ぐらいまで下げた模様。　同じような位置取りにナリタトップロー。で、２頭を見るようにしてユタカ騎乗の我がジャングルポケットがつけた。　伏兵どころでは、ボーンキングが２・３番手。　サンライズペガサスは予想通りに後方待機。　ペースは・・・明らかにスローだよなぁ。　とはいえ、ジャングル、マンハッタン、トップロードの「３強」は期待通りのレースをしてくれそうだ。

　ジャングルポケットは１周目のメインスタンドまでの間、若干掛かってたようにも見えた。　しかしさすがはユタカ、この辺りは絶妙な手綱さばきで操っていく。　２周目に入る時にはすっかり落ち着きを取り戻し、キッチリ他の２強をマーク。　２周目に入っても実にゆったりとした流れ。 前半の１マイルを通過した時点で・・・うわ遅いな、手元の時計で１分４３秒前後だってさ（実際には１分４３秒５）。　レースは２週目の３コーナー手前までは特に大きな動きはなし。　で・・・３コーナーの下りに入ったところで、まずはナリタトップロードが３強では真っ先に動いた！

　すぐにマンハッタンカフェも反応。　蛯名騎手は迷わず内側の空いたところに突っ込んでいった！　そして残る一角、ジャングルポケットが最後に仕掛けた。　残り６００Ｍのハロン棒通過とほぼ同じにユタカがステッキを抜く！　そしてジャンポケは一番外に持ち出した。　内にマンハッタン、外にジャンポケ、その間にトップロードといった位置取り。　これが・・・このレースの２つめのポイントだったかな。　ジャンポケはずるずると下がって来たキングザファクトに邪魔される形で更に外に膨らまされることに！　コーナー回るとこで３強がほぼ同じとこにいたのに、回り切った時点では２馬身ほど差がついてしまったもんなあ。　これは・・・痛かった。　

　そんで最後の直線。マンハッタンがトップロードを突き放しにかかる。　この時点でこの２頭は勝負あり。　で、ジャンポケも伸びてるんだけどなぁ・・・前も伸びてるからなかなか差が詰まらない。　でも、残り１５０Ｍぐらいのところからその差がようやく詰まってきた！　トップロードは一瞬で抜き去り、あとはマンハッタンだけだ！　１馬身半、１馬身、1/2馬身・・・みるみる差を詰めたんだけど、ちょうどそこがゴールだった。　最後はクビ差。　マンハッタンカフェがそのまま押し切った。　しかしジャンポケも最後の４コーナーでコースロスがありながらもクビ差２着。　勝つに越したことはないが、競馬にああいうロスは付きものだし、これは仕方がないな。　で、トップロードは・・・俺が思った通り上位の４歳２騎とは実力の差が少々あったように見受けられた。　とは言え、３強が真っ向からぶつかり合った、実に見ごたえのあった・・・第１２５回天皇賞（春）でした！

　　（上の写真：　天皇賞（春）の本馬場入場での我が◎、ジャングルポケット＆武豊。　いやあ、少々ボケてるかも知れないけどこれは画像編集上やむを得ないもの。　わざわざ近くまで行って撮ったかいがあったってものだ）

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　７の単と、馬連とワイドの４−７厚めの５−７。あぁ・・・▲なしとまで予想してたのに何で４−７を馬連とワイドに分けてまったんだろ・・・おかげで収支は大したプラスにはならなかった（苦笑）

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったマンハッタンカフェはこれで１１戦６勝となった。　父サンデーサイレンス、母サトルチェンジ（母の父ローソサイアティー）という血統。　主な勝ち鞍は２００１年の菊花賞、有馬記念（いずれもＧI）。　重賞は３勝目でいずれもＧI。　このようにＧI３勝の時点で重賞勝ち鞍が全てＧIだったケースは、マヤノトップガン（１９９５年菊花賞、同年有馬記念、１９９６年宝塚記念）以来のこと。　サンデーサイレンス産駒の天皇賞（春）優勝は、１９９９年のスペシャルウイーク以来２頭目。　今年も３着までを１〜３番人気の馬が占めた。　実にこれで４年連続のことになる。　騎乗した蛯名正義騎手は天皇賞（春）は初制覇。　天皇賞（秋）は１９９６年にバブルガムフェローでＧI初制覇を達成した時に勝っている。　ちなみに天皇賞（春）と同騎手といえば１９９５年（ステージチャンプ＝２着）での幻のガッツポーズが有名。　管理した小島太調教師は、現役と調教師時代を通じて天皇賞（春）は初制覇になる。

　（上：　天皇賞（春）に優勝したマンハッタンカフェ号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えた蛯名騎手。　前回の日経賞で惨敗していたので「あの時は迷惑かけてすみませんでした」というコメントが聞かれた。　まあ、今回勝ったからこそ言えるセリフかもな（苦笑））