第６回ＮＨＫマイルＣ観戦記

　第６回ＮＨＫマイルＣは、圧倒的な１番人気に支持されたクロフネが直線でケタ違いの豪脚を駆使して優勝し、人気に応えました。　以下着順です。

　　第６回ＮＨＫマイルＣ（ＧI、東京芝１６００Ｍ、３歳、定量、混合、指定、良）全着順

着順 枠 馬番 馬名 馬齢 斤量 騎手 所属厩舎 勝ち時計・着差
１着 ［２］ ４ クロフネ 牡３ ５７ 武豊 松田国 １分３３秒０
２着 ［７］ １４ グラスエイコウオー 牡３ ５７ 村田 尾形 1/2馬身
３着 ［４］ ８ サマーキャンドル 牝３ ５５ 田中勝 高橋祥 ３馬身
４着 ［６］ １２ ネイティヴハート 牡３ ５７ 柴田善 （岩手）千葉 クビ
５着 ［８］ １７ メジロキルデア 牡３ ５７ 吉田 大久保洋 ２馬身
６着 ［１］ ２ テイエムサウスポー 牡３ ５７ 和田 柴田光 １　1/4馬身
７着 ［７］ １５ ヤングモンタナ 牡３ ５７ 北村 前田 １　1/4馬身
８着 ［２］ ３ フジノテンビー 牡３ ５７ 後藤 畠山 3/4馬身
９着 ［３］ ５ シャワーパーティー 牡３ ５７ 江田照 伊藤雄 1/2馬身
１０着 ［１］ １ スティーマー 牡３ ５７ 武幸 池江 1/2馬身
１１着 ［４］ ７ スマッシュキング 牡３ ５７ 古川 杉浦 3/4馬身
１２着 ［８］ １８ メイショウドウサン 牡３ ５７ 安田康 安田伊 クビ
１３着 ［８］ １６ シンボリスナイパー 牡３ ５７ 岡部 畠山 ２馬身
１４着 ［５］ １０ カチドキリュウ 牡３ ５７ デザーモ 柴田光 クビ
１５着 ［５］ ９ エアヴァルジャン 牡３ ５７ 蛯名 田村康 １　1/2馬身
１６着 ［３］ ６ トシザボス 牡３ ５７ 四位 鮫島 ハナ
１７着 ［７］ １３ キタサンチャンネル 牡３ ５７ 高橋亮 橋口 １　1/2馬身
１８着 ［６］ １１ エイシンフジサン 牡３ ５７ 橋本 湯浅 ５馬身

　

配当

単勝 ４ １２０円
複勝 ４ １１０円
…… １４ １５１０円
…… ８ １１００円
枠番連勝 ［２］−［７］ ７２０円
馬番連勝 ４−１４ ６８８０円
ワイド ４−１４ ２６１０円
…… ４−８ ２０６０円
…… ８−１４ ４６６６０円

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　いよいよぺんたの地元である東京競馬場でのＧIシリーズがやって来た。　これから１ヶ月の間に４個のＧI競走が組まれている。この間に一気に勝ちに持っていければいいね〜〜！

　この日は自宅を２時過ぎにに出発。　そこから約３０分を要し、現地に到着したはもう３時前だった　ちょうどＪＲの府中本町駅から競馬場入口へ向かう通路の途中で１０Ｒが実況が場内放送されていた。　つまり、そんなに時間はないということ。　競馬場に着くや否や、時間もないのでパドックもほどほどに馬券を購入・・・しようと思ったんだけど肝心のペンがない！　あわてて入口近くの売店に行って購入。すぐさま馬券を購入して、ゴール前にやってきたのだった。クロフネは堅そうだったので、そこからかなり手広く流した。ただ・・・結果論かも知れないが、極端に穴を狙うべきだったかなあ・・・。　

　やがて本馬場入場、ほとんどの馬が入場してすぐ返し馬に向かう中、白い馬体がゴール板前を悠然と歩いているではないか！　そう・・・これこそが噂のクロフネ、だった。　まるで武豊が「しっかりこの馬を見ててくれよ」って感じで、場内のファンにお披露目をしているようだった。　馬場はパンパンの良馬場、評判に違わぬ走りが期待できそうだ！

　さすがに東京競馬場で開かれるＧI、客の入りも他場とは比較にならないような感じがした。この日でも「かなり混んでるな」って思ったんだけど・・・そうすると、例えば日本ダービーの当日はどうなるんだろう？　すごいことになってるんじゃいないのかな？　そんな事を考えつつ、やがて時間は定刻の３時３５分となり、場内にＧIファンファーレが鳴り響いた。　

　レースがスタートした。サマーキャンドルがポーンと飛び出すが、その前にやはり好スタートを切ったグラスエイコウオーが出た。スティーマーが掛かり気味にこの２頭に絡んでいく。　一方２枠の２頭が若干出遅れ。　そのうちの１頭だったクロフネは後方５番手ぐらいにつける展開となった。　もう１頭の人気馬、ネイティヴハートがその直前辺りにいた。

　前半の半マイルが４６秒１。予想されたほどにはスローな展開ではないな、と思った。　と同時に、「これって前残りになるかも知れないなあ。そうすると・・・クロフネ届くの？」という気がしてきた。　逃げるグラスエイコウオーは持ったままで４コーナーを曲がり直線を向く。　クロフネは・・・まだ中団の位置にいた。　外で膨れる馬が２頭。　フジノテンビーが膨れ、その煽りをモロに受けたのがその外にいた・・・ネイティヴハートだった。

　直線に入ってもグラスエイコウオーの脚は鈍らない。サマーキャンドルもしぶとく食い下がっている。　一方、肝心のクロフネは・・・おお、前の馬に若干つかえ気味で出れなくなっているではないか！　すぐにスペースが空き、そこから白い馬体が伸びようとしていたが、前の２頭も脚色が鈍る様子は見えない。　残り２００Ｍ、クロフネと逃げるグラスエイコウオーの差はまだ６馬身ほどあった。　クロフネ、ピンチか？！

　しかし・・・クロフネの次元の違う強さはその後の１０秒あまりに凝縮されていた。　逃げるグラスエイコウオーは決してバテてはいないのだが、その外を伸びるクロフネのストライドは圧巻！　歩幅の違いとでもいうのか・・・とにかく、持っているポテンシャルがこの相手では２枚も３枚も上としかいいようがなかった。　クロフネはわずか２００Ｍで６馬身あった差を逆転し、最後は半馬身差をつけてゴールしたのだった。　クロフネの最初のＧI勝ちは、ファンに強烈なインパクトを残す結果となったのであった。

　

　　（上の写真：　クロフネの返し馬の時の写真。どっしり歩くその姿に自信がみなぎっているようだった。　ゴール写真は・・・今回はタイミングずれでした。残念。）

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　本文でも出ているようにクロフネから７点ぐらいに流したんだけどどれもかすりませんでした・・・う〜ん難しい（＾−＾；；）

　

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったクロフネはこれで６戦４勝となった。父フレンチデピュティ、母ブルーアヴェニュー（母の父クラシックゴーゴー）という血統の外国産馬。主な勝ち鞍は２００１年毎日杯（ＧIII）。　これで実にこのレースは６年連続で外国産馬が優勝したことになる。　芦毛馬のＧI勝利は１９９８年朝日杯３歳Ｓのアドマイヤコジーン以来。　騎乗した武豊騎手は１９９７年にシーキンザパールで優勝しており、このレースは２度目の制覇。これで、実に１４年連続のＧI勝利となった。　管理した松田国英調教師は、地方ではゴールドティアラで南部杯に優勝しているが、中央では初のＧI勝利となった。

　（上：　見事にＮＨＫマイルＣに優勝したクロフネ号。白い馬体が印象的だ。　右：レースの表彰式後、インタビューに答えた武豊騎手。　ファンに向け「３週間後にまたここでインタビューを受けたいですね。」と発言、日本ダービーへの決意をうかがわせた）