第７０回日本ダービー観戦記

　第７０回日本ダービーは、１番人気に支持された皐月賞馬ネオユニヴァースが直線力強く抜け出して優勝し、６年ぶりに皐月賞・日本ダービーの２冠馬が誕生しました。　以下着順です。

　　第７０回東京優駿（日本ダービー）（ＧI、東京芝２４００Ｍ、３歳牡・牝、定量、指定、重）全着順

配当

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　かくして、今年も競馬の祭典・日本ダービーの日がやってきた！　競馬好きにとってはこのダービーまでの１週間、通称「ダービーウイーク」ってのはどこか気分が高揚してくる気になるんだけど・・・今年のぺんたの場合は特に力が入ってる！　何しろ・・・去年の夏からずっと応援してたスズカドリームという馬が、この大舞台まで駒を進めることができたからだ！　叔父のサイレンススズカは１９９７年の日本ダービーに出て９着だったから、できればそれ以上の着順に入って欲しいところだ。　皐月賞に出られなかった分、日本ダービーでは当然単勝馬券も買って、精一杯応援するべ！

　さて、さすがに日本ダービーということで・・・去年の有馬記念以来の「前日からの完徹」を敢行！　そして、夜が明けた当日の午前７時半、１時間半も早められた開門時刻と同時に・・・座席の確保を目指してダッシュ！！　座席はそれなりに確保できたんで、良かった良かった。　しかーし、良くないことに・・・開門の前後あたりから降り出した雨が本降りになってしまって、冷たくってたまらんかったぞ（−−；；）　まあ、昼ぐらいまでには上がるらしいとのことで・・・それまでは我慢ってとこだな。

　今日は、３Ｒから馬券勝負をスタート。　でも日本ダービーの時は特別で、馬券の投資額を普段のＧIの１．５倍分に設定しているので・・・それまでは、投資を抑えておきたいんだよな。　できれば払い戻しも受けたいところ。　しかーし・・・いつも通りというか、午前中は的中ナシ。　しかも４Ｒなんて単勝一点で勝負したら、かなり差をつけられての２着だったしなぁ（爆）　今日も、午前中からイヤな流れになってきたべ（−−；；）

　雨の方は、午前中のうちにほとんど上がった。　しかし、雨が上がったからと言って馬場状態は当然すぐに良くなるはずはない。　ＪＲＡの発表によると芝の状態は「重」。　もしも日本ダービーがこのままの馬場状態で行なわれるとすると、だいたい２分２８秒前後の決着になるんじゃないかな。　そうこうしてるうちに、午後のレースに突入。　ぺんたは、７Ｒと８Ｒで馬券を購入。　うーん、７Ｒで単勝勝負したトリリオンカットは勝ったと思ったのになあ・・・ゴール前で差し切られてしまった。　残念。　そして、その後の８Ｒも馬券は外れてしまったため、もうこれ以上無駄に投資はできないな。　準メーンの９Ｒは回避して、１０Ｒ・日本ダービーに専念ってこととする。　そう、日本ダービーは１０Ｒなんだよな・・・マークの塗り間違いには気をつけねば。

　午後３時前、いよいよ日本ダービーの馬券を買うこととする。　当然、スズカドリームの単勝を買う。　そして、２番絡みの馬連やら３連複も購入。　ただ、スズカドリームについては応援の意味を込めた◎ってのもあるので・・・スズカドリーム（２番）が絡んだ馬券と、個人的な感情を抜きにした馬券（要するに、○、▲、☆）とに分けて買うことも考えた。　だけど・・・まあいっか！　折角自分がずっと応援してきた馬だ！　全部これ絡みの馬券で勝負するべ！　あぁ、でも後々思えば・・・個人的な感情抜きの馬券も、少し買っておけば良かったのかもなぁ（爆）　馬券を買い終わった後は速攻でスタンド席に戻る。　というのも、本馬場入場が迫っていたからだ！　

　本馬場入場・・・場内で手拍子が鳴り響く中、９０００頭弱の３歳牡馬の中から選ばれし１８頭のサラブレッド達の晴れ姿を、じっくりと見届けることとする。　その中でも、スズカドリームの入場は特にじっくりと見守るのだ！　さあ、こっちに来い・・・って、おいおい反対方向に行っちまったし！（￣□￣；）！！　折角、デジカメのスタンバイもＯＫだったってのにぃー。　まあ、こればっかしは仕方がない。　本馬場入場の後、日本ダービー恒例となった国歌の独唱が行なわれる。　そして、後は発走を待つばかり・・・と思っていたら、何と発走直前（恐らく国歌独唱の前後あたりだろう）になって、雨が降ってきよった（爆）　この雨が一体、どういう影響をもたらすかは全くわからないけどな。　おっ、そうこうしているうちにスターターが台に上がったぞ。　時刻は午後３時３０分。　今年で７０回目を数える日本ダービーのファンファーレが、生演奏により場内に響き渡った。　ゲート入りが始まったが・・・今回はぺんたは２番のところに注目してたので、他の馬の状況は余り見ていなかった（爆）　ただ、そんなにゲート入りに手こずる馬はいなかったんじゃないかな？　そして、１７番のマイネルソロモンのゲート入りが済んだ時点で、ゲート入りは完了！　さあ、今年は一体どんな結末が待っているのだろうか？？

　レーススタート！！　さすがは日本ダービーに出走してくる馬達。　出遅れる馬はいなかった。　我がスズカドリームも、まずまずのスタートを切った！　まず、逃げ宣言をしていたエースインザレースがハナを奪う。　ゼンノロブロイとサクラプレジデント、エイシンチャンプあたりが先行態勢。　スズカドリームと、○にしたザッツザプレンティはちょうど中団あたり。　そして、皐月賞馬で２冠を狙うネオユニヴァースはその更に後ろあたりの位置取り。　そして、これを見るように武豊・サイレントディール。　そして一番最後方がリンカーンと、こんな感じの展開になった。　１コーナーから２コーナーにかけては、このような位置取りのまま推移。　ってか、ゼンノロブロイは気がつけば２番手を追走してるぞ。　かなり積極的なレース運びだ。

　最初の１０００Ｍは、１分を少し超えるタイムで通過した模様（正確には６１秒１）。　エースインザレースが少し後続を離して逃げている。　ゼンノロブロイが２番手で、サクラプレジテントはその直後・・・でも、２コーナー過ぎあたりで、サクラプレジデントは少し掛かる素振りを見せていたように見えた。　こういう細かいことが、後で影響しなければ良いけどな。　スズカドリームは、相変わらず中団よりやや後ろを追走。　ザッツザプレンティが隣につけていたんだけど、何か３コーナーの手前あたりで外からスーっと上がって行った。　そして、ネオユニヴァースも後方につけていたが、３コーナーを過ぎた所で徐々に進出を開始した！　スズカドリームもいよいよ追い出しを開始！　そしていよいよレースは最後の勝負所、５２５Ｍの直線勝負だ！　

　エースインザレースの逃げは、残り４００Ｍのところまでで終了。　これをかわして、ゼンノロブロイが先頭に立つ。　スズカドリームはというと・・・うーん、他馬と比べて伸びが鈍い（−−；；）　やはり体調一息なのか。　この馬場も合わないのかも知れないな。　そして、再び先頭に目をやると・・・ゼンノロブロイの外からザッツザプレンティ、そして内側から満を持してネオユニヴァースが伸びてきた！　サクラプレジデントはやはり掛かった影響か、ちょっと伸びない。　どうやら、前３頭の争いとなりそうだ！

　残り２００Ｍを切った所で、ネオユニヴァースがゼンノロブロイを抜いて先頭に立つ。　この、ゼンノロブロイを抜いた時の脚色は正に特筆モノだ！　一瞬で1/2馬身程度の差がついた。　しかし、さすがにゼンノロブロイもこれ以上は離されずに食い下がる！　そしてザッツザプレンティもいい伸びを見せて外から襲いかかる！　しかし、結局一瞬のうちにつけた1/2馬身ぐらいの差は最後まで詰まらず・・・ネオユニヴァースが先頭でゴール！　この瞬間、１９９７年サニーブライアン以来６年ぶりの２冠馬が誕生！　やはりこれを見ると、現時点での完成度で一枚上を行っていたということは認めなくてはいけないかな。　ゼンノロブロイは結局ザッツザプレンティには最後まで交わさせず、２着を確保。　で、人気を背負ったサクラプレジデントは６着争いぐらいでのゴール。　スズカドリームは・・・結局１５番手ぐらいだったな。　でもまあ、日本ダービーにまで駒を進められたんだし、楽しませてくれたから良しとするのだ！　でも、馬券的には・・・ぺんたが付けた印の☆、▲、○の順番で決着かい！　やっぱし、個人的な心情を抜きにした馬券も、少しは買っておくべきだったのかなぁ（自爆）

　　（上の写真：　日本ダービーのスタート直後の様子。　我が大本命・スズカドリームは、写真左下の奥の方の白い帽子。　いやぁ、でも前年からＰＯＧというのに参戦したんだけど、最初にＰＯＧ馬に指名した同馬が日本ダービーまで駒を進めたからなぁ。　それだけでも満足だ！（笑））

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　当然、２のスズカドリームの単が大勝負でした。　馬連での総流しもやった。　けど、実は・・・☆○▲の順番で１〜３着だったんだよな・・・４頭の３連複ＢＯＸで良かったんだな。　残念（苦笑）

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったネオユニヴァースはこれで７戦６勝となった。父サンデーサイレンス、母ポインテッドパス（母の父クリス）という血統。　主な勝ち鞍は２００３年きさらぎ賞（ＧIII）、スプリングＳ（ＧII）、皐月賞（ＧI）。　重賞４勝目がダービー勝利となった。　これで同馬は、皐月賞・日本ダービーと春のクラシック２冠を制したことになるが、これは１９９７年サニーブライアン以来で６年ぶり。　ちなみに、牝馬路線でもスティルインラブが春のクラシック２冠馬となったが、牡牝ともに春のクラシック２冠馬が誕生したのは、実に１９６４年のシンザンとカネケヤキ以来のことで、３９年ぶり。　１番人気の優勝は前年のタニノギムレットに続いて３年連続。　サンデーサイレンス産駒のダービー馬は、２０００年のアグネスフライト以来３年ぶり５頭目。　騎乗したＭ．デムーロ騎手は、外国人騎手として日本ダービーに初めて勝った騎手となった。　ＧI勝利は、４月に同じネオユニヴァースに騎乗して優勝した皐月賞以来で、２勝目。　管理した瀬戸口勉調教師は開業２９年目での悲願の日本ダービー初制覇。　管理馬のＧI勝ちは、やはり同馬で制した４月の皐月賞以来。

　（上：　見事に第７０代のダービー馬となったネオユニヴァース号。　右：レースの表彰式後、インタビューに答えるＭ．デムーロ騎手。　ちょっと小さいけど、ガッツポーズする瞬間を撮ることができたのだ！）