第５１回安田記念観戦記

　第５１回安田記念は、単勝９番人気に甘んじていた実力馬ブラックホークが最後の直線で良く伸び優勝、２着にも１５番人気のブレイクタイムが粘り、大波乱の結果となりました。以下着順です。

　　第５１回安田記念（ＧI、東京芝１６００Ｍ、３歳以上、定量、国際、良）全着順

着順 枠 馬番 馬名 馬齢 斤量 騎手 所属厩舎 勝ち時計・着差
１着 ［８］ １７ ブラックホーク 牡７ ５８ 横山典 国枝 １分３３秒０
２着 ［５］ １０ ブレイクタイム 牡４ ５８ 吉田豊 山本正 １馬身
３着 ［８］ １８ メイショウオウドウ 牡６ ５８ 飯田 飯田 3/4馬身
４着 ［７］ １４ シンコウエドワード 牡６ ５８ 柴田善 河野 １　1/4馬身
５着 ［６］ １１ ビハインドザマスク 牝５ ５６ 松永幹 北橋 クビ
６着 ［７］ １３ アメリカンボス 牡６ ５８ 江田照 田子 アタマ
７着 ［５］ ９ タイキブライドル 牡６ ５８ 郷原 伊藤正 クビ
８着 ［８］ １６ ダイワカーリアン 牡８ ５８ 北村 二ノ宮 １　1/2馬身
９着 ［３］ ６ フェアリーキングプローン 騙６ ５８ マーウィ アラン クビ
１０着 ［４］ ７ エイシンプレストン 牡４ ５８ 福永 北橋 １　1/4馬身
１１着 ［６］ １２ アグネスデジタル 牡４ ５８ 四位 白井 アタマ
１２着 ［１］ ２ ヤマカツスズラン 牝４ ５８ 池添 池添 ハナ
１３着 ［４］ ８ ジョウテンブレーヴ 牡４ ５８ 安藤勝 相沢 １　3/4馬身
１４着 ［１］ １ トロットスター 牡５ ５８ 蛯名 中野栄 ハナ
１５着 ［２］ ３ スティンガー 牝５ ５８ 岡部 藤沢和 クビ
１６着 ［７］ １５ テスタロッサ 牡５ ５８ オリヴァ ローソン ４馬身
１７着 ［３］ ５ マチカネキンノホシ 牡５ ５８ デザーモ 藤沢和 ６馬身
１８着 ［２］ ４ ギャラクシーウイン 牡４ ５８ 中舘 佐藤全 １　3/4馬身

　

配当

単勝 １７ ２０１０円
複勝 １７ ５７０円
…… １０ ２５１０円
…… １８ ６００円
枠番連勝 ［５］− [８] １１２３０円
馬番連勝 １０−１７ １２０６００円
ワイド １０−１７ １６８００円
…… １７−１８ ３５６０円
…… １０−１８ １３０５０円

［ＰＥＮＴＡの写真付観戦記！］

　東京での３週連続Ｇ１も今週が締め。安田記念です〜！　先週のダービーを当ててることもあって、多少は余裕を持って見られるかな、今日は？（＾−＾；）　しかし、競馬場到着の前にちょっといろいろあってね・・・。

　現地到着はなんと・・・午後３時ごろだった。　ヤベッ！ 天気はというと、快晴。　パンパンの良馬場です。　しかも、もう準メインのエーデルワイスＳも既に終了している〜。急がなくては！！　

　パドックの方は・・・テスタロッサやジョウテンブレーヴなど、チェックしていた馬だけをササっと見て終了。　即刻馬券を購入しに行きました！　今回はテストロッサの単複と、そこからいろいろと流してみました！　完全に穴狙い、だね〜！　しかし・・・実際には俺の狙った馬券ごときは大して「穴」ではなかったことが後で示されることに・・・。　いやはや（汗）

　やがて定刻の３時３５分。今春最後の関東Ｇ１ファンファーレが鳴り響きいよいよゲートイン。さすがにそんなにゲート入りに手こずる馬もなく、程なく全馬のゲート入りが終了した。　そして、いざスタート！！

　この安田記念・・・終わった後で考えればこのスタートがかなり重要だったんだろう。　大外で１頭絶好なスタートを決めている馬が見えた。　あれはブラックホークだな、あの勝負服は。　真ん中の方でもブレイクタイムなんかが好スタートを切っていたようだ。　そしてやはりというか・・・ヤマカツスズランが内からスーッと先頭に躍り出て、逃げを打った。　好スタートのブレイクタイムやダイワカーリアンが好位につけた。　人気どころでは、昨年の覇者フェアリーキングプローンやジョウテンブレーヴが中団あたりで、スティンガーやトロットスターが更に少し後ろ。で、絶好のスタートだったブラックホークも気づいたときには後方に控えていた。　この時にうまく「ため」ができたってことなのかな・・・？

　前半の８００Ｍを計ってみる。　４６秒前後？　う〜ん・・・極端には速くはないみたいだね〜・・・。ヤマカツスズランのペースなんだろうか？　最後の直線を向くまで各馬の位置取りはそんなには変わらなかった。　強いて挙げれば・・・ブラックホークが最後方まで下がってたことぐらいか、違いとしては。　横山典弘は明らかに最後の直線に賭ける乗り方をしているようだ。　功を奏するかな？　そうしているうちに逃げるヤマカツスズランが直線を向いてきた！

　直線に入った段階でヤマカツスズランは一杯になり、２番手を追走していたブレイクタイムが先頭に立つ。さあ、後方からは何が来るんだ・・・おや？人気のトロットスターやジョウテンブレーヴ、スティンガーなどが揃いも揃って全然伸びてこないぞ？　残り２００Ｍを過ぎたがまだブレイクタイムが粘る粘る。　これは・・・大波乱になるのか？　ブレイクタイムが大穴をあけてしまうのか？！

　その時・・・外からかっ飛んでくるピンクの帽子、見なれた勝負服。　これこそが・・・ブラックホークだった。　実力はあり、そんなに凡走はしてないのに９番人気に甘んじた・・・それに対しての怒りなのか、とも思える目の覚める豪脚だった。　勝ったかと思われたブレイクタイムをゴール前で捕らえそのまま１馬身の差をつけてゴール！　ゴールの後「どうだ！」と言わんばかりに右手を突き出した横山典弘・・・ここまで信じられないことに２００１年の重賞未勝利だった男が２１世紀最初に見せた会心のレースだった。　そして・・・２着にブレイクタイムが粘り切り、馬連は何と１２万馬券！　横山典弘＋マイルＧ１優勝＝馬券大波乱、といった図式がまたまたここで成り立ってしまったねぇ（苦笑）　そして・・・我が本命のテスタロッサはっていうと・・・１６着に惨敗（＾−＾；；；）　人気馬も総崩れでは・・・なすすべがないね〜！　てなわけで、まあ今週は仕方なし・・・って感じの安田記念でした〜！

　

　　（上の写真：　安田記念のゴールの瞬間の写真〜！　ちょっとボヤけてしまってるけど載せました！　しかし、最後のブラックホークの脚はすごかったね〜！　）

［ＰＥＮＴＡの勝負馬券・結果！！］

勝負馬券：　１５の単・複と、そこからいろいろと流しました〜〜〜！　でも・・・ヒットは１個も・・・なかった（苦笑）でそれにしても、１２万馬券かぁ〜さすがにそれは買えない〜！　でもブラックホークの単は買えたかもね（＾−＾；；）

　

［優勝馬の戦歴及びレースデータ］

勝ったブラックホークはこれで２８戦９勝となった。父ヌレイエフ、母シルヴァーレイン（母の父シルヴァーホーク）という血統。　主な勝ち鞍は１９９８年ダービー卿チャレンジＴ（ＧＩＩＩ）、１９９９年スワンＳ（ＧII）、スプリンターズＳ（ＧI）、２０００年阪急杯（ＧIII）。　ＧI通算２勝目で重賞はこれで５勝目となった。　７歳馬の優勝は、１９９６年のトロットサンダーに並ぶ高齢馬優勝である。　また２着にブレイクタイムが入り馬連は１２０６００円の大波乱となった。これは、１９９２年阪神３歳牝馬Ｓに次ぐＧI史上２番目の高配当。　騎乗した横山典弘騎手は昨年の朝日杯３歳Ｓをこのメジロベイリーで制して以来のＧI勝利。　管理した国枝栄調教師も、ブラックホークとともにＧI２勝目。

　（上：　安田記念で優勝したブラックホーク号。右：レースの表彰式後、インタビューに答えた横山典弘騎手。　意外にもこの安田記念が２１世紀初めての重賞勝利だった。）